本日の福音、10人の乙女のたとえ話は、一般的には、わりと分かりやすい話といわれています。しかし、子供が聞いても「おやっ」と気になるところが一つあります。
それは、「目をさましていなさい」といわれていながら、賢い乙女たちも愚かな乙女たちと同様、“みな居眠りをして、寝てしまって”いることです。主イエスは、眠たくても一生懸命睡魔と闘い、決して眠るなとおしゃっているわけではありません。人間の弱さから寝てしまったとしても、「起きなさい。主キリストが来られる」という言葉を聞いたときに、喜んで目を覚まし、主が求められる灯りと予備の油をもって立つことができるか、ということが問われているのです。
では、その灯りとはなんでしょうか。油とは何でしょうか。イエス様は何もおしゃっていません。各自が問うべき課題といえます。
エルザレムへの途上のイエス様が話されるたとえ話です。「十字架上で死ぬために」赴かれるイエス様のかかげる灯りは、何よりも“恵みの火”といえるでしょう。
M.M.Joseph
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