キリスト者は他の人々と同じようにこの世に生きています。従って、その国の法律、風習、文化、伝統を尊重し、世の人々の良識に反することなく、皇帝のものは皇帝に返し、神のものは神に返しながら、賢明に生きていくように求められているのです。世の中のさまざまな出来事を軽視せず、拒まず、ありのままに受け止めながら、すべてを愛のうちに清めながら神にお捧げするのです。
イエスは神殿税を納める義務はなかったのですが、「人々をつまずかせないようにしよう」と言って神殿税を納められました。たとえ義務でなくても、禁じられていなくても「つまづき」を避けながら賢明に行動してこそ「世の光、地の塩」として、神のみ旨を達成することができるのです。
坂梨四郎
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