今日のみ言葉


今日の『み言葉』(聖書朗読箇所)をよく噛んで、ゆっくり味わいながら頂くように致しましょう。
『み言葉』はリンク先「今週の聖書朗読」で読むことが出来ます。
どうぞご利用下さい。

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2012/12/15  待降節第2土曜日 シラ 8/1-4,9-11 マタイ17/10-13
 
 福音はマタイから「イエスの姿が変わる」の後の1/3程です。
 
 エリヤは終末時に再来すると期待されていた人物で在り、其処にモーセも居る事は、終末がいよいよ間近い事を示します。つまりイエスは終末時に救済をもたらすと約束されていたメシアで在ると。そして旧約の人物のみならず、神御自身がイエスを「神の子」と宣言します。イエスを神の子と信じるのは人の判断に依るので無く、神からの賜物であり、此処ではそれを神御自身が教えます。
 
 仮小屋を建てようと言うペトロの提案は、こうしたイエスと旧約の人物の関係を正しく理解しておらず、3人を同じレベルで捉えようとした事を意味します。そうした背景の後、下山の途中でイエスは「変容」の場面に居たと言う特別な体験を、誰にも喋るなと命じます。此れはマタイ福音書における5回目にして最期の沈黙命令ですが、此れまでとは違って、「人の子が死者の中から復活するまで」と言う限定が付けられています。つまりイエスが復活して教会の宣教の時代に入れば、この体験を積極的に述べる事が期待されています。
 
 そしてイエスをメシアと信じる信仰から見て、メシアに先駆けて現れ準備する人物:エリヤとは、具体的には洗礼者ヨハネで在った事を弟子達に悟せます。13節でマタイは、弟子達が正しい理解を得た事を明記し、ユダヤ教の学者達が単に頭の中で未来への予想として考えている事が、既に現実化しつつある事を示します。
 
飯田徹

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