ノーベル文学賞をもらった故・川端康成さんが座談会でこんなことを言っていたそうだ。「文学批評は難しい。特にほめることが難しい。なぜかというと、座っていてはだめで、立って、相手である著者のほうに気持ちをもっていかなければならないから」。こちらに座り込んだまま、好きな作品を読んで、気に入ったところだけをつまみ食いしているだけでは批評にはならない。
私たちの祈りも、座り込んだままのことが多いのかもしれません。祈るということは、川端さん流にいえば、立ちあがって、自分の気持ちを神様の方に持っていくこと。そして神様をほめたたえることです。それが、主イエスとともに喜ぶことになって行くわけです。
M.M.Joseph
|