ヨハネの福音は、「はじめにことばがあった」から始まる福音書ですが、その後洗礼者ヨハネによるイエスの紹介、そして弟子の召命物語になります。
ナタナエルという人物がバルトロマイに当たります。フィリッポが「来て、見なさい」と言ったのをきっかけに、ナタナエルはイエスと出会います。そして、自分がイエスを知る前から自分のことをイエスが知っていたことを知り、イエスについていくことになります。様々な召命物語がありますが、ナタナエルの場合、2つのポイントが挙げられます。一つは、フィリッポがイエスを紹介したこと、つまり自分で探してそうなったのではなく、自分を越えた招きがあったということです。もう一つは、もうイエスはナタナエルを知っていたということです。先行する神の招き、神の愛というキリスト教の基本原理が出ています。私たちの想像以上に神は先立って私たちを配慮してくださっているということ。
このことを私たちがどのくらい生活の中で実感できるか、それが信仰を深める大きな要因になると思います。どうか私たち一人一人が、この神の配慮に日常の中で少しでも気付くことができますように。
John Goto
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