聖母の被昇天の祭日は、私たちにどんなメッセージを送っているのでしょうか。5世紀には既に祝われていた被昇天ですが、ピオ12世は「マリアは霊肉ともに天に上げられた」ことを教義として宣言しました。マリアは特別に選ばれ、特別な恵みで満たされていることを伝えようとしていることは明らかですが、それだけではないでしょう。
私たちは、マリアを特別視することによって、場合によって私たちとのつながりを持たせないようにしてしまうことがあるかもしれませんが、マリアはあくまで人間です。だからこそ「昇天」ではなく、「被昇天」なのであって、人間であるマリアの霊も肉も、神の復活の命に上げられたことが大事なのだと言うことができます。私たちは霊だけでなく肉であり、霊と肉は簡単に切り離せるものではなく、故に復活においても神の恵みは私たちの霊と肉、両方を貫いて働かれると言うことです。
マリアの被昇天を通して、私たちに対する神の強い思いを思い起こしたいと思います。
John Goto
|