雨期と乾期がはっきり分かれている地域では、雨が降ると、それまでからっからに乾いた土地に突如川ができ、そして川が流れている間だけそこが草原になり、待ってましたとばかり様々な花が咲き乱れるそうで す。全く生命の感じられなかった場所が、一挙にこの世のものとも思えない花園へ変化していくようです。自然とは本当にすごいものです。しかしさらに驚くべきことは、地面に落ちた植物の種が乾燥した地中で静 かに忍耐強く芽を出す時を待っていたということです。花を咲かせるま でずいぶん辛抱したのだろうなぁと感心させられます。
イザヤ書の作者は、このような風景を目にしながら、神様の救いが全く 希望のないような状況でも確実に結果をもたらすのだということを伝え たかったのでしょう。もしかしたら、自分もこの種のように忍耐強く待 なければならないことに思いをはせていたのかもしれません。待降節のメッセージは「主の訪れを待つ」ということです。「待つ」こ とは「それを信じる」ことでもあります。私たちもくじけそうになって も、信じて祈り続ける信仰を祈り求めたいものです。
Daniel
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