「良くなりたいか」。イエスがベトザタで病人に投げかけた質問はある意味ばかげていると言えなくもありません。「良くなりたいか、だって?当たり前じゃないか!だからここにいるんじゃないか!」と。しかし、この問いかけの深い意味に私たちは気づかなければなりません。イエスの問いかけはこの病人に限らず、私たち一人一人が本当の意味で「良いものとなる」、つまり自分の生き方を変える意志があるかどうか、という問いかけであるからです。
私たちはもしかすると日常の生活の中でどうにもならない現状に妥協してしまっているのかもしれません。四旬節は私たちが変わることのできるチャンスを与えてくれる時です。本当の意味で私たちを「良いものに変える」力を持つ唯一のお方であるイエス・キリストに、心から「はい、主よ。私は良くなりたいのです。私を良いものにしてください」とより頼むことができますように。
missin
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