“霊”に満ちて、イエスはガリラヤに戻られた、と今日の福音の冒頭にあります。神の霊、生きた力ある霊が主イエスにみなぎり、その主イエスにみなぎっている霊が、今ここで働いておられる。預言者イザヤの言葉を選び、読み、それを解き明かす主。その言葉が、ここで実現したと宣言しておられるその主イエスにおいて、霊における神の国の支配が始まるのです。そしてまた、その主の言葉を聞く者に向かっても働くのです。
16節には、「安息日にいつものように会堂にお入りになった」とあります。主イエスは、安息日である土曜日にはいつも会堂に行って神の掟を学ぶ責任と義務を果たしておられたことがわかります。会堂シナゴーグはユダの各地にあり、信仰生活、社会生活の拠点でありました。どこにいても安息日には会堂に入られ、人々とともに礼拝し、神の言葉を聞き、詩編を歌い、解き明かしを行ったイエスに倣いたいものです。
M.M.Joseph
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