今日は1年で1番最後の日。1年の終わりの日です。使徒ヨハネは、第1朗読の手紙の中で「終わりの時」について語り、福音の中では「初めに」ついて語っていて、今日にぴったりあてはまるテーマで面白いものを感じます。 「終わり」が「新たな始り」でもある、この矛盾した時の流れの不思議さをも感じるからです。
「終わり」とは、「始(初)まり」とは何かとよく考えると、これは考えれば考えるほどわからなくなるテーマの一つです。でも、これは神様を信じる者にとっては、ある意味、終わりが何であろうと始まりが何であろうとどうでもよいことでもあります。というのは、私たちが信じる神様は「永遠の方」であり、「初めもなく終わりもなく、すべてを越えて光り輝く方」(第4奉献文)だからです。この神様によって、私たちは時の縛りから解放され「永遠の命」を頂くのです。だから大切なことは、「終わり」とか「始り」ではなく、むしろ「永遠」に目を向けることではないでしょうか。
「私は復活であり、命である。 ― 私を信じるものは、永遠に死ぬことはない。」(ヨハネ11:25)と言われる神様。「私たちは皆、この方の満ちあふれる豊かさの中から、恵みの上に、更に恵みを受け」ているのです。
この1年間も様々な恵みを頂きました。未だ、その恵みの意味がわからないものや、受け入れがたいものも中にはあったことでしょう。それも含めたすべての恵みに感謝してこの1年を締めくくり、新しい年、新しい恵みの時をお迎えしましょう。
mickey sdb
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