今日の福音のエピソードから、私たちは「感謝すること」の大切さを学ぶことが出来ますが、「福音」はそういった単なる社会的なマナーについて教えているものではありません。「福音」は「良きしらせ」、「救いの知らせ」ですからもっと深い次元でのメッセージを私たちにもたらすものです。
イエス様は、「あなたの信仰があなたを救った」と言われていますが、今日の福音のテーマはまさにここにあります。10人の重い皮膚病を患った人達が神様の恵みによって癒されたわけですが、救いはただ病が癒されたことにあるのではありません。むしろ神に賛美・感謝を捧げるために戻ってきたと言うことに本当の救いを見出すことが出来ます。
救いは外見的、肉体的な癒し・治癒ではなく、魂に働きかけるものであり、ここでは「神様とのつながりが見出された」ことです。サマリア人は自分の病が癒され、「神様から愛されている」ことに気付き、神様を賛美する心を持つことが出来ました。この気付きが真の救いと言えます。だからイエス様は「あなたの信仰があなたを救った」と言われたのでしょう。気付かなかった他の9名は、病は癒されましたが、この意味で本当の救いを味わうことが出来なかったと言えるでしょう。
私たちも、「神様から愛されている」という気付きをもっと意識し、その気付きを通して救いを味わい、神様に賛美を捧げるように致しましょう。
mickey sdb
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