私の視点と神様の視点と、随分違うなと思うことがある。当然ではあるが、神様は永遠の中で生きている。一方、物質的な必要はすぐに満たされ、あまり困ることのない生活を送る私たちは、刹那に生きるように誘われる。苦労せずとも今、自分が楽しめればいいではないかという声なき声を聞き続けている。イエスはそんな私達に、刹那に生きることの空しさ、私の存在はこの世での死で終わるものではなく、神様の前でずっと続いて行くのだということを教えてくださっている。
永遠の視点の中で、私たちのこの世での生活は特別な意味を持つ。私たちは一日一日、私の存在に「自分」を彫刻している。死を迎えるときその彫刻は完成するが、どのような彫刻になるかは私達にゆだねられている。磨きをかけるのも、修正をするのも、今なのだ。いつかは剥げてしまう価値を塗り重ねるのではなく、私を生かし、私の深い喜びとなる価値を私自身に刻んでいきたいものである。
KAUS
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