「母上と御兄弟たちが、お会いしたいと外に立っておられます」(ルカ8:20)
弟子たちや大勢の人がイエス様の周りにいるのに、母親や親戚が「外」にいます。これはイエスさまと弟子との象徴的な姿を示しています。新しい教会の弟子は血筋によるものでも、ユダヤ教の司祭職のように家柄によるものでもないのです。
イエス様は、マリア様のようにご自分を生んだお方にさえ、公平な扱いをなさいます。もしかすると、マリア様は、「お会いしたいと外に立っておられます」と伝えてくれる人いたので、すぐに息子であるイエスにお会いできるというお気持ちを抱かれたかもしれません。しかし、イエス様は、「わたしの母、わたしの兄弟とは、神の言葉を聞いて行う人たちのことである」と突き放した言い方をなさいます。マリア様は、はっとなさったに違いありません。聖母はこのとき、わが子イエスは単なるご自分の息子ではない、そしてご自分も単なる母ではないと、覚悟をなさったのではないでしょうか。
「お言葉どおり、この身に成りますように」(ルカ1:38)。
イエス様の弟子になるには、信仰によってのみ可能なのです。これは新しい唯一のキリストとの絆です。み言葉を聴いてそれを実行する人こそが、イエス様と親密な関係を築くことになるのです。
A.C
|