今日の福音は、有名な「地の塩、世の光」です。よく「地の塩になりなさい、世の光でありなさい」という言葉を聞きますが、聖書自体はそのようには言っていません。あなたがたは、もう既に「地の塩、世の光」であると言っているわけです。あなたの存在自体が、もう地の塩であり世の光なのだ、という宣言のようにも聞こえます。この世界ができてからこのかた、誰一人として同じ人物が存在したことはありません。一人の存在は歴史的に唯一です。そして、すべての人は、それぞれ固有の「塩」を持っており、この世界と歴史にその「塩味」をつけていく使命があるといっていいと思います。また、すべての人は、必ず誰かのための「光」であって、大きかろうが小さかろうが、明るかろうが暗かろうが、その役割を果たすものであります。
もう既に「塩」であり「光」であること、その重みをしっかりと感じることができますように。
John Goto
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