今日の福音はマルコの真ん中に当たります。ナザレのイエスが誰であるのかという中心テーマの第一の答えが、今日の「メシアです。メシアはイスラエルが待ち望んでいた救い主です。そして十字架において、この問いはイスラエルを越えていきます。異邦人であるローマの百人隊長によって「神の子」と告白されます。イエスが真に誰であるのかは、十字架で明らかにされるので、ペトロの言動がイエスに厳しく叱責されても、まだ分からないのである意味で仕方がありません。しかし十字架のイエスを見ても、果たして私たちはイエスが本当に誰であるのか悟れるでしょうか。これもまた、難しい問いです。ではどうやって?私たちにできることから考えるならば、自分の十字架をしっかり担って、もう一度イエスの十字架を見つめ直すことからでしょうか。やってみないことにはわかりません。できることから始めたいものです。
John Goto
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