今日の福音に出てくる言葉の一つに「パン種」があります。ある解説では「パン種は、小さい黄色の酵母(イースト菌)のこと。パン種を水と小麦粉に入れてこねると、パン生地が膨らみ、焼き上がったパンは更にふっくらとなる」とあります。そのようなパン種のもつ特徴から、その存在が小さなものであったり目立たないものであっても、大きく膨らませたり、広げたりすることができるということを言っているようです。
主イエスはファリサイ派とヘロデ派のパン種に気をつけなさいと警告されます。そして弟子たちには「なぜ、パンを持っていないことで議論するのか。まだ、分からないのか。悟らないのか。心がかたくなになっているのか」と。
わたしたちは主イエスの後についていこうとしていますが、いつの間にか見失ったり、歩むべき方向が違っていたりします。そんな時は、小さな思いや考えが、自分の中で大きくなってしまっているからかもしれません。そんな自分だけの思いではなく、主イエスが示してくださる神のみ旨の中に入っていけますように、互いに祈り、日々与えられた努めを果たしていきましょう。
TH
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