最近、世の中、「何でもマニュアル化しなければ分からない!」って人がいませんか?「マニュアルとして掲げないと行動できません」ってだから、マニュアル通りには出来るけれども、自分でしっかりと考えて行動したり、自分自身で分別をわきまえて判断する部分が、現代の私たち人間は弱くなってきていないでしょうか?特に善悪の判断について。
今日の福音でイエス様は罪のリストを掲げていますが、皆さんは、この罪のリストだけを見て「私は、こんな極端な行為はしていないから大丈夫」とか、「この罪のリストに載っていないこと以外は罪悪ではないんだ」と、まさか自分の行動の善悪の判断をマニュアル化しつつ自己安堵していませんよね!?!?
それだけに、「人から出てくる」もの、「中から」悪いものが出てくるならば、逆に私たちの心から溢れるもののうちから「いいもの・善いもの・素晴らしいもの」、つまり私自身だけでなく他者をも生かすものも出てくるのです。何が善いものなのか?敢えてマニュアル化しなくても、またリスト化しなくても、しっかりと考えて行動できる!!!自分自身で分別をわきまえて判断できる!!!神様はそのために、人の心の中に“良心”という宝を与えて下さったと『カトリック教会のカテキズム 1776〜1794(参照)』でも説明しています。それから、どうしても善いものリストが欲しいと言う人の為に『ガラテア5:22』を挙げておきますね。
Fr. NAO
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