今日の福音を読んですぐ気がつくことは、主イエス様は、異国にあるティルスに赴き、そこで、福音宣教に励み、奇跡を行ったことです。「娘から悪霊を追い出してください」と頼むのはギリシア人のお母さんでありました。最初は、異邦人に対して福音を述べ伝えていなかった主イエスは戸惑うようですが、「食卓の下の小犬も、子供のパン屑はいただきます」と深い信仰を表す言葉に驚き、「よろしい。家に帰りなさい。悪霊はあなたの娘からもう出てしまった」とおっしゃって、奇跡を行われます。
このときから、主イエス様の活動の範囲が広くなり、異邦人にも向けられ、普遍的、カトリックになったと言えるのではないでしょうか。教育者や牧者であるわたしたちは、キリスト者を相手にするだけでなく、キリストを知らない人に対して、福音を述べ伝え、そこに喜び、救い、自己実現があると知らせかければならないのではないでしょうか。
その第一歩として、私たち自身が、主がもたらしてくださった喜び、救い、自己実現を体験するようにしたいものですね。
Achille Loro Piana
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