復活節に読まれる福音朗読は、そのほとんどが私たちとイエスとの、そして私たちと父なる神との関わりを、年間よりもさらに深く表現しています。もちろん年間に読まれる箇所もあるのですが、復活節に読まれるというだけで、普段とは何か違った趣を感じるのです。
「わたしの愛にとどまりなさい。」
「わたしの愛にとどまっているように。」
「わたしの愛にとどまっていることになる。」
“とどまる”という言葉が今日の短い箇所のうちに3回も使われています。わたしたちがイエスの愛にとどまっていることがいかに大切なことか。このことをイエスが何度も何度も強調したのは、わたしたちがイエスの愛から離れようとすることがいかに多いかということだと思います。
そんなわたしたちをイエスの愛に引き戻してくれるのは、十字架上で示されたイエスのわたしたちに対する愛そのものです。
北川純二
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