ドン・ボスコは教育者の基本的な心構えを「善い牧者」であるキリストの姿に求めました。
「羊飼いは自分の羊の名を呼んで連れ出す」子供たち一人ひとりをよく知り、信頼と愛情、相互理解の絆で導いていくのです。「羊の先頭に立って行く」子供たちは教育者の言葉よりも模範に感化されて好ましい人格を形成していくのです。「偽牧者は狼が来るのを見ると、羊を見捨てて逃げてしまう」善い牧者はどんな困難に遭遇しても責任を放棄したり逃げ去ることはない、彼は羊を守るために命をかけているのです。善い牧者の使命は「羊が命を受けるため、しかも豊かに受ける」ために自己を全く捧げることにあるのです。各人が頂いている賜物を可能な限り伸ばし、善良な社会人、良いキリスト者を育てるよう善い牧者は全身全霊を注ぐのです。羊と生活を共にする羊飼いのように、サレジオ会員は子供たちを常に見守り、勇気づけ、温かい交わりを確保し、悪を未然に防ぐアッシステンッアを教育法の大事な特徴として堅持しているのです。子供たちの身体的健康、霊魂の健康と安全のためにすべてを捧げる教育者になるよう日々精進したいものです。
Sakanashi
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