今日のヨハネの福音のテーマは「光」と「闇」。「光」は真理と命と救いを示すキーワードに対して、「闇」は悪と死と裁きを示すものです。
児童養護施設に入所している子供たちの多くは一人で眠れません。だから、本読みをしてあげながら添い寝をします。子供が寝入った後は、電気スタンドの明かりは点けたままにしておきます。なるべく光は当たらないようにして。闇を恐れるからです。それでも夜叫を起して部屋から飛び出してくる子もいます。寝ている間にも「不安」という闇が襲ってくるのです。
救いをもたらすことよりも、裁くことのほうがはるかに簡単であることが私たちの現実です。朝起きない、食べない、遅刻する、学校に行かない、夜間徘徊、万引き・・・「どうして!」と闇を恐れる子供たちをよく裁き、さらに闇へと追い込んでしまうのです。「光が世に来たのに」、その光のうちに生きているはずなのに。
自分のそばにいる人に、光をもたらすことができるように、光の与え主に祈るように致しましょう。
mickey sdb
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