今日の福音における「あらゆる掟のうちでどれが第一か」という律法学者の質問に対してイエスは「神を愛することと隣人を愛すること」という答えで私たちに何が根本的なことか示されます。イエスの回答は複雑で理解困難なものではなく、簡潔で実際的です。神を愛することは抽象的なことではなく、具体的に私たち一人ひとりの身近にいる人を愛することから始まるということです。しかし、それは相手や自分の弱さ、自分の置かれている立場や過去のさまざまな出来事などが絡み合って近い存在であればあるほど難しいのかもしれません。だからこそ私たちは真摯に祈る(神に向かう)ことが必要なのでしょう。本気で隣人を愛そうと努力するなら祈りも本気の祈りに自然となっていくのかもしれません。
hiro
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