ヨナ書は旧約聖書の中で最も短い書の一つです。ヨナは神様から邪悪な人々が住んでいるニネヴェに派遣されることを嫌がりました。ヨナが嫌々ながら説教すると、ニネヴェの人々はヨナがあきれるほど、また腹をたてるほど素直に神の言葉を聞いて、悔い改めてしまいました。
今日の福音でイエズス様は、「あなた方をさばくのは、ヨナだ」とは言われません。「ニネヴェの人である」と言われます。邪悪と言われていたニネヴェの人々の方が、あなたがたよりも澄んだ目をもっている。そしてごらんなさい。そのヨナにはるかに勝る者、わたしがここにいるではないか。どうして見えないのか。どうして聞こえないのか。
主イエスがどんなに深い歎きの中で、この言葉を語り、しかも、招いてやまなかったということを、特に四旬節中、思い起こしましょう。
M.M.Joseph
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