私が幼い頃、自分のベッドの上に額に飾られた小さな１枚の絵がかけられていたことを今でも覚えています。その絵には小さな子供を導いている天使が描かれていました。天使は子供の手を引いて歩きながら、 「こっちだよ」と言っているように進む方向を指差していました。地面 には小さく蛇も描かれていました。
私が天使というものを考えるとき、いつもこの絵が浮かんできます。そ してこの絵のおかげでしょうか、天使を思い浮かべるとき、同時に神様 の暖かい愛を感じることができます。天使とはどのようなものか、そもそも天使がいるのかということが議論の的になることもありますが、私 にとって、天使とは「神様の愛が私に直接届いているのだ」、「神様な 常に私のことを心にかけ、いろんな方法で私に接してくださろうとして いる」ことを思い出させてくれるきっかけになります。
ベッドの上にかけられていた絵は、残念ながら引っ越しなどでどこかに いってしまいましたが、あの天使の姿は今でも私に「神様はこっちだ よ」と指をさして手を引いてくれている気がします。
Daniel
ある人は天使について、歴史のなかで教会は神の絶対性を強めるために、神のイメージについては具体性つまり人の姿や何かの生き物のイメージを徐々に排除して、光や愛のような抽象的なイメージに近づけて行きました。けれども人々は心の平安や病気のいやし、ご利益を神に求め続けました。人々は自分たちの生活・生き様に神のめぐみを求めたのです。神のめぐみをもたらす存在、人々の賛美を神に届ける存在として天使が登場したのだと説明しています。
旧約聖書にはすでに神のことばを伝えるメッセンジャーとして天使の姿が見られます。このように神の恵み、神の力を切に求める弱い人間の神に対する熱い想いがさまざまな天使の存在を人々の間に定着させたのだと考えることができます。今日、私たちは大天使を記念しています。私たちは天使のことを思い出すと同時に一人ひとりの神への願いを明らかにしたいと思います。神への願いを明らかにするによって私たちの神へ信頼を確認し、いっそう神の存在を近くに感じることができるのではないでしょうか。
T．K
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