今日のみ言葉

今日の『み言葉』(聖書朗読箇所)をよく噛んで、
ゆっくり味わいながら頂くように致しましょう。
『み言葉』はリンク先「今週の聖書朗読」で読むことが出来ます。
どうぞご利用下さい。
2012/09/18    年間第24火曜日 1コリント 12/12-14 ルカ 7/11-17
 
 一人息子を失う母親の悲しみとはどんなものでしょうか。当然のことながら、私には想像もできません。その一人息子を再び得た母親の喜び、これもまた私の想像を超えるものでありましょう。
 
 イエス様が息子を母親に「お返しになった」という言葉に目が留まりました。つまり息子は彼女のものではなくなっていたわけです。「返して」もらったわけですから、母親は一度息子を「手放した」のです。この母親の場合、自主的にで手放したのではなく無理矢理にそうさせられたという要素はありますが、例外なく私たちは、神から与えられたものはいつかお返ししなければならないでしょう。手放すときがやってきます。すべては神に属するものなのです。いただいた家族も、財産も、健康も、自分の体も、そして命も、神に返します。手放します。十字架上のイエス様の叫びに凝縮されているようです。「父よ、私の霊をみ手にゆだねます。」
 
 すると神は再び私たちに与えてくださるのです。それまで以上に与えてくださるのです。一人息子を授かったときと、その息子を失ったあとに再び授かったときと、どちらの喜びが大きいでしょうか。母親の皆様はどう思いますか。それはどうあれ、神が私たちに再び与えてくださるものは私たちの想像を凌駕します。十字架のあとのイエス様の復活にそれが示されていますし、今日の福音でもイエス様は「もう泣かなくともよい」と言ってくれるのです。泣かなくていい世界とはどんなものでしょう。想像できますか? 私には困難です。しかし神は私たちのために確かにそれを用意してくださっています。そのために求められていることは何でしょうか。手放すこと、神に心から委ねることです。
 
DAISUKE
 

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Last updated: 2012/11/30

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