イエスの弟子たちはイエスと共に生活し、活動していましたが、イエスがどのような方であるかを本当に理解してはいませんでした。今日の福音に「主よ、私たちに御父をお示しください。そうすれば満足できます」というフィリポの言葉がありました。フィリポにはイエスがどんな方であるかがよく分かっていなかったのです。これはヤコブも、他の弟子たちも同じだったと思います。
イエスは御父といつも一つです。イエスの言葉は御父の言葉、イエスの行動は、御父の行動、イエスの考えは御父の考えです。イエスを見たものは御父を見たのです。弟子たちがイエスのことを本当に悟るのは、イエスが復活して、弟子たちに現れ,イエスの昇天後、聖霊を受けてからです。そして、弟子たちは大いに力づけられて、生命をかけて福音を宣教し、各地に教会を建てていったのです。
私たちもイエスがどんな方であるかを頭で知るというのではなくて、心の深いところで悟ることができますよう、聖フィリポと聖ヤコブのとりつぎを祈りたいと思います。
鈴木英史
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