イエスの教えが新しいものに見えたかもしれませんが、他の箇所で語られているように律法と預言者を廃止するためではなく完成するために来られました。人々はアブラハムの時代に交わした契約を大切にしているといいながら、その本質をから遠ざかっています。
イエスはもう一度、神と共に歩んだ時代に戻るよう呼びかけています。遠ざかってしまった民衆に、神が共に歩こうとされていることを教えています。そのしるしとして古から伝えられてきた神を示すしるし「私はある」と言い、神が内在していることを示しています。残念ながら民衆はかたくなな心でそれを拒んでいるのです。
これを今の私たちに置き換えると、洗礼と堅信によって神のみ旨に生きることを誓った私たちですが、いつのまにか怠惰に流れ神から遠ざかった生活をしている姿が見えてくるようです。日々のミサや祈りの中で出会うイエスは、もう一度私たちが神と出会って誓ったあの時に戻り、神と共に生きるよう勧めています。私たちも民衆の様にかたくなな心を持っているかもしれません。でもイエスのこの声を聴いて神に立ち返るなら、永遠の生命に入ることができます。どうか信仰の原点に戻り、主と共に歩む恵みをいただくことができますように。見る眼、聞く耳、あなたを讃える口を持たせてください。
POOH
|