今日の福音書で、イエスはわたしたちに要請する。「収穫は多いが、働き手が少ない。働き手を送ってくださるよう、収穫の主に願いなさい。」
イエスは、救いを待つ人々を目の当たりにして、嘆息する。「働き手が少ない!!」と。このイエスの願いに「わたしをお使いください。」と、申し出るのが、受洗者。寛大に自分を差し出すことが受洗者の務め。イエスの手足となって、サービスに専念していくことが求められる。
その時の心構えとして、わたしを前面に押し出さないこと、常にイエスが前に出ていることが必要。そうでなければ、イエスの危惧が現実化してしまう。「わたしがあなたがたを遣わす。それは、狼の群れの中に小羊を送り込むようなものだ。」その人が前面に押し出され、自分がやっているのだと錯覚した時、狼(悪魔)の餌食と化してしまうから。
イエスの要請に応え、「収穫の主に、働き手をお送りください。」と、父なる神に嘆願すると同時に、「わたしをお使いください。」と差し出す勇気を祈り求めましょう。
国松神父
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