今日のエレミヤの預言の言葉に次のようにあります。「人の心は何にもまして、とらえ難く病んでいる。」私たちの心は、どうしようもなく病んでいる。まず、そのことを知っているのは、主なる神であり、私たちではないということです。
最大の悲劇は、病んでいることを病んでいる本人が気がついていない場合です。直しようがない。それどころかこの病にかかると、自分が良かれと思っていることが、人を本当に傷つけてしまっていることさえ考えられます。「気づかない」病です。ルカにある、ファリサイ派の人と徴税人が神殿で祈る話があります。この病の典型です。そして「まったく、ファリサイ派は仕様がないな」と言った瞬間、実は私自身がその病にかかっていることになります。恐ろしい病です。少なくとも、自分もその病にあっという間にかかってしまうことに敏感であるようにしたいものです。
John Goto
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