「貧しい人に福音を告げ知らせるために、わたしを遣わされた。」
ルカ福音書は貧しき人・弱い人に焦点を当て、イエスの救いの恵みを伝えようとしている。
聖フランシスコ・ザビエルはインドで“あんじろう”と出会い、日本の布教を思い立ったと言われる。そのとき、“あんじろう”は「日本人は教える人の知識の深さを測るため、いろいろと質問してくるだろう。また、教えていることが本物であるかを推し量るため、その人の行いをよく観察するであろう。そして、伝えていることとその行いが一致するとき、人は信じるであろう。」と伝えたと言われている。
教えていることとその行いが一つになっていたので、人々はイエスに反論することができなかった。イエスのもとに送り出されたわたし達は、イエスのことばを携え、行いを一つにするとき、真にイエスの救いの喜びを伝えることになるのではないでしょうか。そのような営みを目指しつつ・・・。
国松神父
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