イエスさまは神殿の境内で大勢の群衆に向かって今日の福音の言葉をおっしゃいます。でも、イエスさまが言いたい相手は律法学者たちです。
この個所は一連の「律法学者批判」とも言える話の流れの中に置かれています。「ダビデ自身がメシアを主と呼んでいるのに、どうしてメシアがダビデの子なのか」と、イエスさまは律法学者たちの主張を批判します。批判の内容自体は、あまり大きな問題ではないと思います。問題は、イエスさまという目の前にある真理を見ようとしないことではないでしょうか。
型どおりの慣習に固執したり、自分たちの薄っぺらな名誉を傷つけられたくないとの思いが彼らを神の国から遠ざけてしまっています。もっと素直に、もっとおおらかに、もっとやわらかに、イエス様という真理に向かって生きていきたいですね。
kita
|