「これはわたしの愛する子。これに聞け」。3人の弟子たちを連れて高い山に登られたイエスが光り輝く姿に変わる、いわゆるご変容の出来事によって、神の国の福音を宣ベ伝えてきたイエスが、この後エルサレムへと向かい、十字架の苦しみを通して最後には復活の栄光を受ける、ということが示されます。そのクライマックスとも言うべき場面が上に挙げた父なる神からの声です。洗礼の場面で耳にした天からの声がまたここで繰り返されることによって、イエスの使命が再確認され、さらに明らかにされます。
「これはわたしの愛する子」。イエスは父なる神から愛されている者。それゆえに私たちのもとに遣わされ、その愛を私たちに身をもって伝えようとされます。「これに聞け」。私たちは父なる神の声に従ってこのイエスの言葉に耳を傾けます。そしてイエスそのものが「み言葉」です。第1朗読にもあるとおり、万物はこのみ言葉によって創造されました(Cf.ヨハネ1・3)。
今日も私たちがイエスという神の言葉によって支えられ、生かされていることを黙想しながら、このイエスを見つめ、イエスに聞き入ることができるよう祈りましょう。
Missin
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