ぶどう園に働きに行ってくれと父親に頼まれた兄は「いやだ」と拒否したが、思い直して出かけて行った。弟は「はい」と返事はしたものの働きに行かなかった。
イエスはこの例えから律法学者や民の長老たちにこう言われた。「徴税人や娼婦たちの方が、あなた達より先に神の国に入るだろう」と。徴税人や娼婦たちは自分が罪人であり、人にも神にも受け入れられないことを認めていた。それだけに彼らは、機会があれば立ち返りたいと願っていたに違いない。一方、律法学者や民の長老たちは、自分たちを義人だと考え、回心の必要などまったく考えようとはしなかった。だからイエスは、「徴税人や娼婦たちが、あなた達よりも先に神の国に入るだろう」と言われたのだと思う。
回心の重要性や必要性を知っているだけでなく、「思い直して」実際に回心を心がけよう。
坂梨四郎
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