『DBVGって何?』にお答えします。
≪DBVG・略称について≫
「DBVG」のDBは、ドン・ボスコ(Don Bosco:イタリア語で「ボスコ神父」の意味)と呼ばれているイタリア人の神父さんのことを表しています。
彼の本名はヨハネ・ボスコといいます。そして「DBVG」のVGは、もちろんVoluntier GroupのVGです。
若者のため、特に貧しい青少年のために心と力を注ぎ、
自分の人生を懸けたドン・ボスコと同じ思いで携わるボランティアグループとして活動する意志を表明する意味で、彼の名前をつけています。
≪ドン・ボスコについて≫
聖ヨハネ・ボスコ(1815−1888)。イタリア人カトリック
司祭。サレジオ修道会創立者。
1830年代イタリア北部は、産業革命の波が押し寄せており、職を求める多くの人々が都市部に集中していました。
その人々の中には田舎から出稼ぎのために出てきた、貧しい子供たちも含まれていましたが、彼らが任せられる仕事は、きつい・汚い・危険なものだったり、就労時間は1日15、6時問をくだらなかったようです。
また仕事に就けなかったり、辞めさせられたりした若者たちは、故郷に戻ることも出来ず、行き場を失い、路頭に迷うストリートチルドレンとなっていきました。
この状況で放置された子供たちの失業や犯罪などに心を痛めていたドン・ボスコは、
少年院の訪問や助けを求めてきた子供たちとの出会いをきっかけに、夜間学校や教会の日曜学校を通して、若者たちの居場所を作り、自分の母親をはじめとする協力者の力を借りながら、救済活動を始めました。
寄宿舎、職業訓練校など、こういった事業を立ち上げ継続していくために、彼はサレジオ会という修道会を設立したわけです。
そこから、ドン・ボスコと同じ心を持つ多くの宣教師が世界中に渡り、
日本には1926年チマッティ神父を団長とする宣教団が来日しました。
今現在では、社会福祉事業のほか、教育事業、出版事業に取り組んでいます。
DBVGもこのサレジオ会の精神を持つNGOとして1991年から活動を始めています。
サレジオ会日本管区に関する詳しい情報は、管区ホームページ http://salesians.jp/を御覧下さい。
≪定例会について≫
DBVGから海外に青年たちを派遣するに当たって、当然派遣準備が必要とされます。
準備は毎月第3土曜日の午後6時から、事務局で開かれる『定例会』で進められます。
『定例会』では、新規参加希望者に向けての説明会をしたり、DBVGの趣旨と活動目的を確認しながら、ボランティアの意識作りと同時に派遣されるチームとしての共同体作りが行われます。
そのため、その年度の派遣に当たっては、この『定例会』に出席することが派遣条件となります。
また、派遣日直前には合宿を行い、派遣グループとしての最終準備に取り組むと同時に一致団結を図ります。
派遣後の『定例会』では、自分たちの体験を振り返りながら深めつつ、10月に行われる報告会に向けての準備に取り掛かります。
報告会後の『定例会』では、派遣活動の体験をさらに活かして行けるよう、学習会を進める他、国内ボランティアの紹介をしたり、またクリスマス会や新年会などの祝いの行事を企画して親睦を深めます。
≪活動趣旨≫
DBVGの活動目的は、確かに海外の派遣先でのボランティアの活動そのものもそうですが、
それ以上に派遣された参加者が、この体験や人との出会い、交流を通して、それぞれ自分の中に新しい気づきを見出し、
自分自身が磨かれることにあります。
また、それによって成長した若者がさらに他者(隣人)に開かれたものとなって、自分に与えられている豊かさを分かち合いながら、社会に貢献していく良き社会人となる育成を志しています。
毎回、参加者にとって、派遣先で汗や涙を流して過ごした3週間は、人生の貴重な宝になっているようです。派遣先から戻ってきた若者たちには、この頂いた宝をさらにこれから出会う人々に分けてさらに大きなものとしていくことが期待されているのです。
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