今日のみ言葉

今日の『み言葉』(聖書朗読箇所)をよく噛んで、
ゆっくり味わいながら頂くように致しましょう。
『み言葉』はリンク先「今週の聖書朗読」で読むことが出来ます。
どうぞご利用下さい。
2012/10/20    年間第28土曜日 エフェソ 1/15-23 ルカ 12/8-12
 
 今日、ルカ福音の物語は短いものですが、内容は聖霊に逆らう罪についての可なり濃いものです。ルカは、あまり私たちの耳に慣れていないイエスの言葉を紹介しています。イエスは全ての罪を赦されますが、聖霊に対する冒?には、何故いっさいゆるしが与えられないのでしょうか。この冒?な、どのように理解されるべきでしょうか。ルカは、「人の子の悪口を言う者は皆赦される。しかし、聖霊を冒?する者は赦されない」と強調しています。更に、マルコは、はっきりと「聖霊を冒?する者は永遠に赦さず、永遠に罪の責めを負う」(3,29)と指摘しています。では、聖霊を冒?する罪とは何でしょうか。神の救いの恵みに心を閉じること、イエスの真心を偽る事こそ聖霊に対する冒?の罪なのです。
 
 マタイは次のように説明しています。群衆はイエスのなさったみ業を見て皆驚いて、「この人はダビデの子ではないだろうか」(12,23)と言ったのです。しかし、ファリサイ派の人々は、これを聞き、あの男は悪霊の頭ベルゼブルの力によらなければ、悪霊を追い出せはしない」(12,24)と言ったのです。ファリサイ派の人々は、イエスの内に神の力が働いていると認めないばかりかイエスの奇跡は悪魔の仕業だと主張するのです。彼らは聞き従わず、耳を傾けず、彼らの頑なで悪い心のたくらみに従って歩みます。イエスは神から遣わされたお方だと徹底的に否定しているのです。「冒?は、本来、聖霊が言葉で侮辱されると言う事ではなく、十字架の犠牲の力によって働く聖霊を通して神から人間に提供される救いが拒絶される事にあるのです」とあります。教皇ヨハネ・パウロ二世回勅、聖霊―生命の与え主 (46番)。
 
Fr. Tadeusz

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Last updated: 2012/11/30

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