先日、ある教会の教会委員長さんと食事をした時に、「神父さんは今、召命について、どのようにお考えですか?」と質問され、咄嗟に出た言葉が「そうですね……。召命は、やっぱり神様からの恵みだということを、最近、感じるようになりました。……私は司祭職を戴きましたけど、その司祭としての生き方を“続けていくこと”の難しさを今、しみじみと感じています。それは、司祭職に限らず、結婚生活も同じだと思うのですよね。夫婦で共に生涯に渡って、結婚生活を“続けていく”ということが……。だから、私は召命とは与えられた生き方を“生き続けること”に真実があると思っています。神様が恵みとして、私に与えられた召命を生きていくように結んでくださらなければ、自分に与えられた人と共に、召命を生き続けることは無理だとさえ感じるようになってきました。まさに、召命も人との出会いも神様からの御縁だという実感ですね!」と……。
だから人と「一体」となるには、自分に今、与えられている人は、神様から与えられた尊く大切な人…「神様からの大きな恵みなのだよ!」…という信仰と意識が求められてくるのではないでしょうか。「神が結び合わせてくださった」奇跡…つまり「御縁」という信仰のうちに、与えられた神様の恵みに感謝しながら、今、自分の一番身近にいる人に対して、自分自身の大切なものを献げ“続けて”いけたらいいですね。
Fr.NAO
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