典礼の中で歌われる「復活賛歌」は、この復活祭に込められた意味と思いをとても強く私たちに伝えています。「天と地、神と人とが結ばれた、この尊い夜」どうしようもなく離れ、結びつくことのないはずの永遠と有限が、キリストの死と復活によって結ばれました。自分自身の中に救いの根拠を持たない私たちが、キリストの復活によって命に導かれたということです。罪人のまま愛され、命に入れられたということ。ありえないことです。
旧約と新約のつながりで考えるなら、イエスは「新しいモーセ」です。海を二つの割ってイスラエルの民を導いて渡ったモーセ、罪と死の闇を切り開いて私たちを命に導いた「新しいモーセ」。私たちは命に召されているのです。そのことを素直に、畏れをもって、受け止めたいです。
John Goto
|