今日は、典礼暦年の最後の日に当たり、明日からご降誕祭を準備する待降節が始まります。最後の日ですから、今日の福音は最後のこと,終末のことなどを考え黙想するように勧めてくれるのです。
世の終わりに主イエス様が再びお出でになり、その時神の国が完成するでしょうが、それはいつ起こるかについて『不意に罠のようにあなたがたを襲うことになる』と主は、今日の福音の言葉でもって戒めてくださいます。
具体的に、放縦や深酒、心が鈍くならないように注意することはどういうことでしょうか。それは、日毎の生活の出来事の意味を終末の観点から悟ること、多くの人々の中にキリストがもうすでにお出でになっておられることを認めること、一人ひとりの私たちの人生の旅路は来臨するキリストに向かっていなければならないことを確信することではないでしょうか。
そういう心の姿勢でもって典礼暦年の最後の日を終え、新しい典礼暦年を迎えるように致しましょう。
Achille Loro Piana
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