朗読箇所の少し前から福音書の雰囲気が変わります。「イエスは [...] エルサレムに向かう決意を固められた。」(9:51)
イエスはご自分がエルサレムで死なねばならないということをご存知であり、それを受け入れるものとして描かれています。腹を括ったわけです。今日の朗読箇所では、弟子の赴く町が彼らを歓迎するかしないかに関わらず、伝えられるメッセージは一貫して「神の国は近づいた」です。腹を括ったイエスは否応なしに人々のもとにやってくるのです。そして人々にも決断を迫ります。神の国を受け入れる覚悟はあるのか、と(9:57-62)。
神の国の到来は裁きを伴います(10:10-12,13-16)が、私たちは神から遣わされたイエスを受け入れました。今日の福音は私たちに呼びかけています、今一度イエスとともに覚悟を決め、腹を括るようにと。そうすれば平和が訪れるはずです(10:6)。
DAISKE
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